年齢を重ねると、犬の毛質や皮膚の状態、体力に変化が現れます。シニア犬になると、これまでと同じトリミング方法では負担がかかることも。そこで、シニア犬に適したトリミング方法や、負担を減らすための特別なケアが重要になります。
本記事では、シニア犬向けの介護トリミングのポイントや、自宅でできるケア方法について解説します。
1. シニア犬にトリミングが必要な理由
「高齢だからトリミングは必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、シニア犬こそ定期的なケアが大切です。
✅ 毛玉や汚れを防ぐため → 皮膚トラブルを防止
✅ 爪が伸びすぎると歩行に影響が出るため → 足腰の負担を軽減
✅ 耳や目の周りのケアをすることで健康を維持 → 炎症や感染症を予防
しかし、シニア犬には体力の低下があるため、通常のトリミングよりも「短時間」「負担をかけない方法」で行うことが重要です。
2. 介護トリミングとは?
介護トリミングとは、高齢犬に配慮した施術方法のことを指します。
✔ 介護トリミングの特徴
✅ 施術時間を短くする(30分~1時間程度)
✅ 犬が疲れにくいように座ったままの姿勢で行う
✅ 滑りにくいマットを使用し、足腰に負担をかけない
✅ 低刺激のシャンプーを使い、皮膚への負担を減らす
✅ 耳や目の周りのケアを特に丁寧に行う
通常のトリミングよりも、犬の体調に配慮しながら、最低限のケアを行うのがポイントです。
3. シニア犬向けの特別ケアメニュー
① 低刺激シャンプーで皮膚を守る
✅ シニア犬の皮膚は乾燥しやすいため、保湿成分のあるシャンプーを使用
✅ お湯の温度は38℃前後に設定し、皮膚への刺激を減らす
✅ シャンプーの回数は月1回程度でOK(皮脂を落としすぎない)
おすすめ成分:
• アロエエキス(保湿効果)
• カモミールエキス(炎症を防ぐ)
• オートミール(皮膚バリアを守る)
② 足腰への負担を減らすカット方法
✅ 長時間立っているのが難しい場合は、寝たままカットを行う
✅ 毛が絡まりやすい部分(耳の後ろ、脇の下、お腹)を短めに整える
✅ 足裏の毛を短くし、滑りにくくすることで転倒防止
おすすめカットスタイル:
✔ サマーカット(短めにカットして清潔を保つ)
✔ 顔まわりスッキリカット(目や口の周りを短くしてお手入れを楽に)
✔ 足裏バリカン(滑り止め効果で歩行をサポート)
③ 爪切り・肉球ケアで歩行をサポート
✅ 爪が伸びすぎると歩行のバランスが崩れ、関節に負担がかかる
✅ 肉球が乾燥するとひび割れしやすくなるため、保湿クリームを使用
✔ 月1回の爪切りを習慣にする
✔ お散歩後に肉球を保湿してケア
④ 耳・目・歯のケアで健康を維持
✅ 耳が汚れやすくなるため、週1回の耳掃除を習慣化
✅ 目の周りの毛をカットし、視界を確保
✅ 歯周病予防のため、歯磨きやデンタルケアを継続
✔ イヤークリーナーで優しく耳を拭く
✔ 涙やけ予防に、目の周りを清潔に保つ
✔ 柔らかい歯ブラシやデンタルガムを活用
4. シニア犬のトリミングを成功させるコツ
✔ 無理をせず、犬の様子を見ながら行う
✅ 疲れやすいので、途中で休憩を挟む
✅ 施術中に震えたり、疲れた様子を見せたら、すぐに中断する
✔ シニア犬向けのサロンを選ぶ
✅ 介護トリミングに対応しているサロンを選ぶ
✅ シニア犬に慣れたトリマーがいるかを確認
✅ 落ち着いた環境で施術できる個室サロンもおすすめ
✔ 自宅でのケアを習慣にする
✅ トリミングの間隔を少し長め(6~8週間に1回)に設定
✅ 日頃からブラッシングや爪切りをこまめに行い、負担を減らす
✅ サロンでの施術時間を短くするため、自宅でできることはやっておく
5. まとめ
🐶 シニア犬のトリミングは、負担を最小限にしながら必要なケアを行うことが大切!
✅ 低刺激シャンプーで皮膚を守る
✅ 座ったまま、または寝たままで負担の少ないカットを行う
✅ 爪切り・肉球ケアで歩行をサポート
✅ 耳・目・歯のケアで健康を維持する
✅ 施術時間を短くし、無理をさせない
シニア犬にとって、トリミングは健康維持のためにも重要なケアです。
トリミングを負担のない方法で続けることで、愛犬の生活の質を向上させ、快適に過ごせるようにしましょう!
当サロン、大阪府松原市にあるKIRARIではしっかりカウンセリングさせていただいた上でワンちゃんに合わせたカットやご質問を受け付けています。お気軽にご連絡ください。
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